表現の「その先」を設計し
機能するデザインを
学校法人龍澤学館 MCL専門学校グループ 広報課
2025年入職
松前 哲さん
教育現場における「デザイン」の可能性
Q.現在の職場で働くことを選んだ理由を教えてください。
入職する2年ほど前から非常勤講師として授業を担当していました。その中で教育の現場におけるデザインの可能性に強く惹かれ、学生との対話を通して、デザインが「伝える技術」にとどまらず、「思考を育てる装置」として機能することを実感できたことが大きな理由です。また、紙媒体からWEB、SNS、撮影まで領域横断的に関われる環境は、自分の視点を拡張する機会でもあると感じました。この規模と密度で実践できる場は貴重であり、迷わず挑戦することを選びました。
広報に関わるビジュアル全体のアートディレクションを担う
Q.主な業務内容を教えてください。
オープンキャンパスのフライヤーやポスター、学校案内パンフレットの制作・編集をはじめ、WEBサイトやLPの設計・制作、さらにはイベントや授業の写真・動画撮影まで、広報に関わるビジュアル全体の制作とアートディレクションを担っています。また、デザイン分野の講師としてタイポグラフィの授業も担当しています。文字と図像の関係性を組版によって構築する演習を通じて、視覚と言語を横断する表現を学生とともに探っています。

社会と接続するコミュニケーションを設計する
Q.現在の仕事の醍醐味と、やりがいやよろこびを感じる場面を教えてください。
広報の仕事は、結果が必ず数字として現れます。参加者数や志願者数といった指標はシビアですが、その分、表現の精度が問われ続ける環境でもあります。プレッシャーは大きいですが、目標を上回ったときには、自分たちの設計したコミュニケーションが社会と接続できたという確かな手応えがあります。その「正解に触れた感覚」は、これまでの制作とは異なる種類のやりがいです。

時間軸を含んだデザイン思考へ
Q.入社からこれまで、自分が成長したと思うことや考え方の変化などがあれば教えてください。
グラフィックだけで完結しない視点が身についたと感じています。アートディレクションに加え、編集や撮影、運用までを一貫して考えることで、表現の「その先」を設計する意識が強くなりました。一つのアウトプットを点で終わらせず、どのように展開し、どのように機能し続けるのかを見据える。そうした時間軸を含んだデザイン思考へと、自分の軸が移行してきていると感じています。
立ち止まらず、しかし流されないこと。
Q.今後の目標と、入職を検討されている方へのメッセージをお願いします。
社会の変化に伴い、デザインの役割も常に更新され続けています。その中で重要なのは、すべてを追いかけることではなく、何を取り入れ、何を手放すかを見極めることだと考えています。変化に対して受動的になるのではなく、自らの視点で選び取り、応答していく。そのための判断力と解像度を高めていきたいです。立ち止まらず、しかし流されないこと。そのバランスを磨き続けることが目標です。デザインは「つくること」で完結するものではなく、社会や他者との関係の中で更新され続ける営みだと思っています。環境を知り、自分の外側にある価値に触れることで、初めて表現は深度を持ちます。価値を識ることができてはじめて、デザインは力を持つと思います。違和感に気づけるのは、知っているからです。無視せず応じられるのは、感じ取っているからです。そうした姿勢の積み重ねこそが、デザインの力になると考えています。